ネコポスで個数単価ダダ下がり問題


こんちわ、クロです🐈

2020年12月より軽貨物ドライバーとして働き始めました!!

繁忙期にスタートということで色々ワタワタしておりますが、今回は「ネコポス」についての問題を取り上げていこうと思います笑

ネコポスといえばヤマトさんのポストサービスですが、あれは委託ドライバーにとって賛否両論のある荷物なんです…

「黒猫の闇」、第一弾ですね!!

目次

ネコポスとは?

ネコポスとは、ヤマト独自の「小さな荷物を投函するサービス」を指します。

ヤマトと契約している法人・個人事業主が利用でき、メルカリ・ヤフオク・ラクマ便などのポストイン商品はそれに当たります。


「荷物お問い合わせシステム」に伝票番号を入力すると配送状況が確認でき、最短翌日配達が可能です。

ただし、お届け日指定はできず、投函ですから自身での配送状況・ポスト確認が必要です。


<< ネコポスのサービス規格 >>

大きさ(縦)大きさ(横)厚さ重さ補償金額
23cm ~ 31.2cm11.5cm ~ 22.8cm3.0cm1kg 以内3千円以内
※一部の個人間取引サイト(フリーマーケット・オークション)は3cm、法人・個人事業主は厚さ2.5cmまで


ポストに入りきらない商品は不在票を入れて持ち帰ります。

再配達の手続きをしていただき、手渡しでの対応になります。

ネコポスの送料


ネコポスの送料は全国一律「385円」です!!

ただ、取引サイトとヤ〇トが連携して、料金の一部の割引や負担してくれているので、個人間取引ではより安価で発送が可能となっています。


<< 個人間取引サイトのネコポス料金例 >>

発送料金差引額
メルカリ175円210円
ヤフオク170円215円
ラクマ200円185円

ヤマトは現在「新しい生活様式」として、非対面配送や置き配を推進しようとしています。

配達員が「1時間に20件配ろう」思ったとき、実は1件当たり3分しか使えません。

1件あたりの配達行程

❶ 配達場所への移動
❷ 荷おろし
❸ お客さんの呼び出し、待機時間
❹ サイン記入、配完<


正確にはポストインがあったり2・3個口のお客さんがいたりで、時間短縮は可能なのですが、ここまでやって3分、これをコンスタントに続けていくことでようやく1時間に20件配れるわけです。

最短ルートを組んで、分かりやすいように荷物を配列して、スピーディーに配完できるよう必要な言葉だけを選んで喋って、時短して時短してその積み重ねで、ようやく数が配れるようになっていくんです。

なのに、それだけの手間をかけて不在となると、その上で不在票を投函し数十秒のロス、未配達なわけですから「利益0」、むしろガソリン代と時間浪費で赤字です。

ドライバーにとっては配完が全て、在宅・不在に関係なく配完できるポス形式というのはこの上なく魅力的なんですよ(^^)

【本題】ネコポスの配達料はうまい棒3本ぐらい、正直要らない!!


さて、ここからが本題です!!

僕達が必死に配っている「ネコポス」ですが、コイツの配送料が恐ろしく安いんですよ💦

ポストインということで時短効果は絶大です。

配送はリズムが大事ですから、それを整える上で数件あると精神的にラクになることもあるのは事実です。

ですが、30~60件のネコポスなんてただの迷惑。

配達場所までのガソリン代と工数を考えると、タダで配っている、いや寧ろ赤字で配っているようなものです。

配送料を安くできるのは配達を安くできるからです。

委託ドライバーは車もガソリンも自分持ち、事故っても自身の責任、それだけのリスクを背負って日々働いているんですよ。

燃料代と時間を委託に押し付けられるから、この低価格が実現しているといっても過言ではありません。

【責任重大】ネコポスの誤配問題


ネコポスはよく誤配が起きます。

その理由として、最重要確認ポイントがなくなることが挙げられます。


僕達が1つの荷物を配送するまでに、自然と何度も確認作業が行われているんです。

配送時の確認作業

・積み込みの際の持ち出し確認
・ルート組みの際の住所確認
・現地についての商品確認
・表札を見ての名前・番地確認
・商品受け渡しの際のフルネーム確認
・配送伝票確認

この中でも特に重要なのが❺の「フルネーム確認」なんです。

お客さんが出てくるまでに番地確認が自然とできたり、受け渡し後に伝票確認ができたり、実際に間違いを指摘してもらったり、ここが最後の砦なわけです。

クロ

思い込みが一番危ない


業務に慣れてない時はケアレスミスで、慣れてからは「○○さんはココ」という思い込みで誤配が起きます。

この対面工程がなくなると、ポストに投函した瞬間にその仕事は完了、次の配達に意識が行ってしまうんですよ。

たとえネコポスであっても、お客さんにとっては商品が届かないわけですから、誤配に軽いも重いもないんです。

そのリスクと責任をうまい棒3本で押し付けるあたり、配送業のプロ集団としていかがなものかと僕は日々思っています。

せめて70円、そうすれば95%落ちるチリツモ貨物として評価されるようになると思います…

【結論】儲かる儲からんはドライバーとうまくやれるかが鍵


儲けたいと思うなら「儲かるエリア」を貰うのが第一条件です。

そして、儲からないネコポスはなるべく配慮してもらえるように、ドライバーと日頃からコミュニケーションとをとっておくことが大切です。

儲からないエリアの特徴

❶ 広すぎて、移動に時間がかかる
❷ 入り組んだ道が多く、駐車場所が確保しづらく走りが増える
❸ 大型道路を挟んだエリアで、信号に引っ掛かりやすい
❹ 学生や公務員が多く、在宅時間が不定期、在宅が読めず無駄打ち確率が高い
❺ 夜配が多く、夕方からでも勝負にならない
❻ 大型マンション、エレベーター待ち、訪問に時間がかかりすぎる
❼ 宅配ボックスとポストを行き来しないといけないマンションやアパート
❽ 市営住宅がたくさんある
❾ 高級住宅街
❿ そもそも配達物がすくない、物を増やすためにはエリアを広げないといけない


ツラツラと書き連ねましたが、逆を返せば「小さくまとまっていて物がある所」は大体良いって話です。

いくら在宅率が低かろうが道が狭かろうが、結局はお客さんの日々の行動を把握することが無駄を省く一番の方法なんです。

結局はお客さんの特徴を理解するに限る。

○○さんはこの時間はいないからスルーして夜間運ぼうとか、○○さんは配達物が多く昼便来そうだからまとめていこうとか、じーちゃんばーちゃんは朝の散歩やテニスでどっか行くからこのエリアは後にしようとか…

「在宅しているところでしっかりと物を落としていく」のが宅配のような気がしてます。

どれだけ不在票を入れる手間をなくし、どれだけ物を届けるか、届くものを持ち出して、届きにくいものや時間のかかるものは避ける。

それができるような環境を整える、軽貨物ドライバーに求められるのは配達力以上に環境構築能力かもしれません。

そのためには、日々ドライバーと仲良くするのが一番なんでしょうね。

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この記事を書いた人

「黒の日生まれ」の元イクラちゃん。ブラック設計会社でハイハイしてましたがコロナを機に転職、現在は自営で運送してます。現場で働くドライバーの一人として、会社より個人を応援したい、仕事振る方が言えない現場のリアルをお届けします!!

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