軽貨物は本当に稼げるのか⁈「月収60万も可」そんなレベルの配送人材とは⁈

こんちわ、クロです🐈

軽貨物業界に参入したい、でも、その実態がよくわからない方に向けて、現役ドライバーが生情報を発信していきたいと思います。

月収60万以上、月収100万も目指せる、色々な謳い文句がありますね。
結論から言うと、これは真実であり、僕自身も月収80万円稼いでいた時期もあります。

ただ、その『月収60万円』というのに、どのぐらい配送スキルが求められているのか、どれくらい働かないといけないのか、解像度が低いかと思います。

軽貨物で稼ぐということがどういうことなのか、以下に示していきましょう!!

目次

軽貨物で月収60万円稼ぐということ

まず、月収60万円に到達するには、それだけの価値をお客さんに提供していかなければならない。
スポットやチャーターでは、日々、安定的に仕事をとっていくことが難しいですよね、となると定期の仕事に入ることが必要条件になってきます。

軽貨物の定期となると、宅配やネットスーパーになると思いますが、ネットスーパーでは50万はいけても60万には届きません。

必須項目としては宅配で週5、6の勤務が必要になってきます。
そもそも、個人事業主として働くことになるため、「休み」という概念は捨てていかなければ、稼げる人材にはなれません。

月収60万円を稼ぐ、その解像度を上げていきましょう!!

スクロールできます
出勤日数(日)単価(円)消費税(%)月間配達数(個)1日当たり配達個数(個)月収(万円)
週5(23日)150103637158,160
週6(27日)150103637134,760


単価150円で、60万円稼ぐ為には、週5であれば160個、週6であれば135個をコンスタントに捌いていかなければいけません。(※一般貨物で算出、ポスは含まれていません)

当然、荷量の増減はあります。
大手宅配では一般的に月曜日がお休みになりますので、前日の日曜日は極端に荷量減。
20~60%荷物が減ることを覚悟しておいてください。

逆に、火曜日の荷量は増えます。
となると、感覚値にはなりますが、週5で180配完、週6で160配完できる実力がないと現実的には厳しいことになります。

単価が高ければ、その分、配達個数はもちろん減っても達成できますし、60万と言わず、70、80、90万も見えてくるかと思います。

180配完するためには午前午後で何個捌けないといけない?

180配完できる実力がどのようなものか、考えていきましょう!!

宅配は午前、午後、2度の積込みがあります。
180配完を目指すには、単純計算で午前90配完、午後90配完、持ち戻りを考慮するならば、午前も午後も100個以上の荷物を持ち出すぐらい、そして90%配達を完了させるという事です。

軽貨物ドライバーの簡易スケジュールを以下に示しましょう。

午前午後
6:00  起床 出勤
7:00  出社 積込み 
8:30  出発 移動
9:00  現地着  午前稼働スタート
12:30 配達終了 センター戻
13:00  積込み
13:30  出発 移動
14:00  午後稼働スタート
20:30  配送終了 センター戻る
21:00  締め作業 退社
22:00  やっと帰宅

これは一般的なドライバーのスケジュールです、能力のあるドライバーなら早く帰れます。
ただ、出社は早くないと、積込み場所を先取りされてしまうので、皆朝は早い傾向。


午前の配送可能時間は、3時間半 
午後の配送可能時間は、6時間半

なぜこのようになるかというと、時間指定に14~16時指定というのがあります。
これに余裕をもって対応するために、12:30にはセンターへ戻り始めたい訳です。

勿論、中には午前便をもっと遅い時間まで配っている人はいます、ただ、これは積込み、配送力共に高く、1時間当たりの配達可能件数が30とか40とかの人に限ります、それ以外の人がやってしまうと、センターでイレギュラーが起きたときに遅配、時間指定不履行になってしまう、実力がなくてセンターへの戻りが遅い人も一定数いますが…(笑)

理想は90:90、もっといえば100:80、110:70、そして早くお家に帰る。
それが難しいなら、朝のうちに最低でも75配完はしておきたい所、そして、午後105配完する。


つまり、1時間あたりの訪問可能件数が30個というのが、ある意味で最低ラインとなってきます。
これは「2分に1個配達に向かう」というペースです…(笑)

180配完できる実力って⁈

先ほど「2分に1個配達に向かうペース」と言いましたが、これ、配達できたかできてないかは別の話なんです。
1時間に30個回れるなら、無駄打ちになったとしても、180配完ぐらいなら対応できるだろうという感覚であって、逆に1時間に20件しか回れない人でも百発百中で落とせるなら、それでも回しきれる訳なんです。

何が言いたいかというと、工数かけずに1発で落とすか、数まわって走力で回しきるか、この二択です。
動きが遅い人でも考えることができるなら達成可能、頭の悪い人でも体力があるなら達成可能です。

楽なエリアであれば、200配完までは片方で達成可能だと思っています。
ただ、これが220、230、250、280とかになってくると、両方持っているかつエリアに恵まれないとどうしようもありません。

それにこの仕事はエリアが全て、楽なエリアならスキル無くても60万稼げるし、きついエリアなら楽なエリアで220配完できる人でも、180配完どころか160配完でお手上げになる、そんな環境に左右されすぎる職種なんです…


つまり、

180配完できる実力なんてものはエリアによって変わってしまう

稼げるようになるには多くのステップがあります、配送に関わる全ての作業にたいして、
こうやったら1秒削れる、あの人の手法を真似たら3秒削れた、そもそもこの作業いる?やらないことを決めよう…などなど

とにかく、1秒を削る意識が大切です、エリアによって求められる実力は変わってきますが、根本的な所でいうと、これでもかというぐらいに無駄をそぎ落とすしかありません。

抽象的な表現になりますが、これが真実、数字でいうとコンスタントに1時間20個を落としていけば十分達成可能です。

【結論】月収60万は達成可能だが…

僕個人の見解では、十分達成可能だと考えます。
ただ、基本的に良いエリアは空いてはいない、きついエリアで達成していく方向性になります。

となると、運送初心者には荷が重いし、40代50代からというのはそれ相応の負担がのしかかります。
本当に適性がある人以外は週6勤務は必須条件かと…

だったら、別に軽貨物じゃなくてもいいのではないかと思ってしまいます。

ヤマトの繁忙期要員とかであれば、簡単に達成できると思いますが、繁忙期を終えると切られてしまって、そこから佐川や郵便局に回されるようになります。

代引きや禁止事項がありますし、ヤマト程の荷量はないため、ヒト1人が食っていける荷量を確保するためにエリアは広がります、ヤマトのような優秀な配送端末もないため、ここからが本当の宅配だと思っておいた方がいいです、宅配の奥深さはヤマトでは感じられませんから…

あと、軽貨物は何処まで行ってもプレイヤーの仕事、年収1100万ぐらいで頭打ちです。
軽貨物運送会社を作るというのも、そこまでの熱量をもって運営できるのかという観点、日々新たなドライバーを育てては辞めていくという状況、決して楽ではない。

週1、2、副業として、お小遣い稼ぎとして、体をなまけさせない為に就業する分には良いと思いますが、週6で人生をかけてやる事業なのかというと、個人的には疑問を感じてしまいますね…

何かのステップアップとして利用したり、足りない収入の補填をしたり、そういう場ではないかと思います。

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この記事を書いた人

「黒の日生まれ」の元イクラちゃん。ブラック設計会社でハイハイしてましたがコロナを機に転職、現在は自営で運送してます。現場で働くドライバーの一人として、会社より個人を応援したい、仕事振る方が言えない現場のリアルをお届けします!!

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